【雑記】上野風月堂の隠れた?名作ゴーフレーシュと風月堂の歴史

雑記

今回は、甘いものネタです。前回クレープを紹介しましたが、今回も似たような感じの食べ物です。

その名も上野風月堂のゴーフレーシュ

最近はまっているので、レポートしてみたいと思います。また、折角なので日本を代表する和菓子屋さんである風月堂について少し調べてみたのであわせて書いてみたいと思います。というか書いていたら風月堂の歴史がメインの記事になってしまいました。よく街でみる風月堂ってどんな成り立ちで今に至るのだろう??と疑問に思っているかたは必見です!

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ゴーフレーシュって??

みんな大好き!風月堂の有名なゴーフル↓ じゃないです。でもゴーフルです 。

??

ややこしくてごめんなさい。

というのも、ゴーフレーシュとは、ゴーフルのバージョンなんです。ちなみに「フレーシュ」はフランス語で、英語ではフレッシュを意味します。つまり、ゴーフルとフレーシュを合体させた造語でゴーフレーシュですね。

ちなみにゴーフレーシュは上野風月堂本店限定発売でココに行かないと買えません。

商品紹介

商品ラインナップ

通常売っているお味は、シュガーバターとキャラメルになります。この2種類に加えて、季節の商品が1種類置かれていることが多いみたいです。訪れた時(10月)にはマロン味がありました。どの味でも税込み280円/枚になります。

↓のように店頭に平置きで売っているのですが、置いてある以上に買いたい場合は目の前で焼いて用意してくれます。

見た目、食感等

見た目↓は、ゴーフルの形はしていますが、クレープに近いです。包み紙は非常におしゃれです。シュガーバターは青、キャラメルは淡いオレンジのような色になります。

生なだけあって表面も固くなく、手に取るとこんなかんじ↓でヘニャっと曲がります。やわらかいです。

個人的におススメのお味は、シュガーバターです。中にはシュガーが入っていて、 食感はザリっ、モチっという感じです。ちょっとピンボケしてしまっていますが、茶色のシュガーが確認できます。

食べた感想ですが、非常に不思議で、一口目は「ふーんこんなもんか。」という程度なんですが、二口目、三口目と食べるうちでどんどん美味しくなってくる食べ物です。是非、一人で一枚を一気に食べてください。ハマりますよ。

賞味期限

賞味期限は1日です(購入した翌日までと店員さんに言われました)。

従って、当日購入し、相手先にお渡しというシチュエーション以外ではお土産とするには難しいので、基本的には個人の楽しみとして食べることになると思います。なお、この商品は冷蔵庫に入れて冷やして食べることをお店側はおススメしています。一度間違ってレンジでチンしたら中のシュガーがドロッととけてイマイチになってしまったことがありましたので気を付けてください。

風月堂について

雑な食レポがこの辺りにしておいて、ここからは風月堂ってどんな会社なのか気になったのでちょっと調べてみましたので簡単にまとめてみたいと思います。

風月堂は一つの会社じゃない

2019年11月時点で風月堂は6つのそれぞれ独立した会社として存在しています(調べた限りたぶん)。

風月堂の起源

もともとは1747年小倉喜右衛門が江戸・京橋に開いた「大坂屋」というお店が起源です。その後 「風(本当は旧漢字)月堂」 となりますが、明治時代に4代目喜右衛門という人が夭折したため、その跡を継いだ弟の5代目喜右衛門が兄の家に自分の息子大住省三郎を養子に出し、省三郎が上野に出した風月堂が上野風月堂の起源になります。ちなみに風月堂本体(風月堂総本店)は店主の夭折が相次ぎ1950年代に廃業になったとのことです。

その他の風月堂は、1872年に当時の風月堂総本店の番頭だった米津松造という人が風月堂米津本店として独立し、そこから暖簾分けされたのが神戸、長野、甲府の風月堂のようです。

なお、風月堂米津本店自体はその後経営権を失って、新たな経営者に承継したのが現:銀座風月堂、再度一族により米津本店を再興するも経営破綻してしまい別会社が引き継いだのが現:東京風月堂という流れみたいです。

ちょっとわかりにくいので、図にしてみました。

要はもともとの風月堂総本店の直系血縁の方が経営されているのが上野、米津風月堂の暖簾分けの流れで受け継がれているのが神戸・長野・甲府、米津風月堂から途中で経営母体が変わったのが銀座・東京という感じみたいです。

ゴーフルを取り扱うのは上野、神戸、東京

同社の代表商品であるゴーフルを取扱うのは、6店舗のうち上野、神戸、東京の風月堂のようです。歴史としては、東京風月堂のHPでは米津風月堂で昭和2年に発売と記載されており、神戸風月堂でも昭和2年発売、上野風月堂では昭和4年に発売となっています。

上野風月堂が遅れて発売されたのは、同社HPによると、米津風月堂で働いていた人物が昭和4年に上野風月堂に移り、その方が米津氏の合格をもらって販売にこぎつけたとの記載があることから、ゴーフルの発祥自体は米津風月堂系列のようです。

ちなみに、銀座、長野、甲府ではゴーフルはラインナップされていないようで、HPで商品を確認する限り、所謂伝統的な和菓子屋さんという感じです。「ここはゴーフルないんですか?」とかよく聞かれてそうですね。

同一店名で別法人の同一ブランドを扱うことについて考えてみる

だんだんとゴーフレッシュの紹介から離れてきましたが、もう少し書いてみます。

ここまで確認したとおり風月堂は、同一名称でありながら6法人あります。また「風月堂」としての代表商品であるゴーフルが同一名称で3法人で扱われています。

これって非常に興味深く感じました。

もし、上野風月堂のゴーフルについてTVCMを行い世間で話題になったら、恐らく東京、神戸の風月堂の売上は上がるでしょう。ゴーフルを扱わない銀座、長野、甲府ですら、風月堂というブランドが周知されることで勝手に認知度が上がることになります。

経営学の言葉で、企業がマスメディアにお金を支払わずに広告活動を行うこと(マスコミが興味を持ってニュース等取り上げること、最近だとタピオカとか)をパブリシティといいますが、上記例では上野以外の風月堂がまさにこの状態になるでしょう【正の効果】。

反対に、どこかの風月堂で食中毒等が発生した場合、風月堂全体のブランドに傷がつくことになります【負の効果】。

このような例を風月堂以外で探してみると、横浜元町のハンドバッグのキタムラがあります。但し、こちらは兄弟同士の仲たがいで訴訟までに発展しているので風月堂とはことなり負の効果だけが目立ってしまっています。

何れにしても消費者からみれば風月堂は風月堂、キタムラはキタムラ(正しくはキタムラとキタムラK2)なわけで、そこを敏感に見分ける人は余程の常連客やマニアでしかありません。しかも風月堂の場合、食品を扱うため負の効果が発現した場合、いくら別法人といえど被害は甚大でしょう。

是非、ゴーフレッシュで改めて風月堂のファンになった私としては、新商品で世間をにぎわせていただき、日本を代表する和菓子屋さんである風月堂をいつまでも後世に残していただけると嬉しいです。

まとめ

風月堂の直系血縁を継ぐ上野風月堂本店でしか買えないゴーフレッシュですが、 代表商品であるゴーフルを現代風にリメイクした新商品、とてもおススメです。

洋菓子は好きだけど、和菓子はちょっと…という方には是非試していただきたいです。繰り返しになりますが、一口目より二口目がおいしい不思議なお菓子ですよ。

ちなみに本店はリニューアルされたばかりで非常にオシャレでカフェ併設されておりますので、動物園や博物館帰りのデートにもうってつけです。是非一度足を運んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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