<このページの対象者>
・これから資格取得勉強をはじめようと思っている方
・独学での勉強法を知りたい方
簿記3級試験を2回目にして受かりました。世間的に難しいと言われる試験ではありませんでしたが、しっかりと準備した結果「合格」しましたので達成感がありました。
加えて、資格試験の勉強方法のイメージがおぼろげながらわかったことも収穫でした。
というわけで、勉強のやり方もわかったし、簿記も折角勉強したのにこのままだと忘れちゃいそうだなぁと思い、簿記2級までとってしまおうと考えました。
簿記2級
思い立ったのが夏でしたので試験までの勉強期間は2か月ちょっと。さてとりあえずテキストです。
テキストの購入
書店到着。いっぱいあるなぁぺらぺらぺら。。
ん?!テキスト2冊??
そうです。この時まで工業簿記という科目を知りませんでした。正確には名前は聞いたことがありましたが、こんなに勉強する範囲(≒テキスト量)が広いと知りませんでした。
2か月?やばいかな。
とりあえず、商業簿記のテキストと問題集だけ買って、終わりそうになかったら今回の試験はあきらめよう。でも、とりあえず3週間頑張って、商業簿記を終わらせる!と鼻息荒く計画を立てました。
※現在の簿記2級は私が受験したときよりも範囲が拡大しているようですのでこの期間で合格することは厳しいかもしれません。但し、期間だけの問題で勉強の考え方は同じでいけるはずです。
ちなみにテキストですが、飽きずに読めそうなこと、書店でみて理解しやすそうなことが確認できればなんでもよいと思います。今ですと「スッキリわかる」シリーズが良いでしょうか?(実は中小企業診断士試験合格後、簿記2級の知識確認のため購入し2周ほどやってみました。非常にわかりやすいですね。テキストと問題集がセットになってますし。)
勉強開始
集中的に商業簿記を勉強しました。とにかく3週間で終えるということだけを意識しました。ですので今日は何ページまでやろうという、3週間をさらに細分化した週次、日次計画は立てず、前倒しできる場合はどんどん前に進めることにしました。
基本的な勉強法は前回とほぼ同じ。でも今回は期間がないので問題集は3周まわしにとどめました。一日3時間程度は勉強したと思います。
結果、3週間待たずに商業簿記を終えたと思います。直前に簿記3級をやっていたというのも大きかったかもしれません。
次は、工業簿記です。
これも同じ方法で進めます。最後の2週間を商業簿記、工業簿記の全体を通しで確認したかったのでこれも3週間で終えるように計画しました。
最初はどの辺が工業??とか思いましたが、商業簿記と比べ範囲も狭くかつ数学(算数?)的な考え方が多い分野で、それぞれの単元毎のつながりが感じられる科目のため、勉強はスムーズに進みました。
よっしゃ!準備したテキストを終えたのがテスト2週間前。いけそうなイメージはあったのですが、ここでふとした疑問、
「ちょっと待てよ。本当に時間内に解き終えることができるのか??」
結構広い範囲。商業簿記と工業簿記。2時間。うーん、不安。
予想問題集の購入
当初購入した問題集は単元別だったので2時間通しで問題を解く経験をしていませんでした。というわけでここでもう一冊「予想問題集」を購入しました。問題集はどこから出しているものでもよいと思います。私は、確かTACの問題集を使いました。
予想問題集は、以下の使い方をしていました。オーソドックスだと思いますが、あえていうなら「3」が特徴的でしょうか。
1.時間を測って解く。
2.答え合わせをして解説を読む。
3.解説を読んでふむふむとなったところで、一旦その問題(大問ごとのくくり)を自力で解いてみる。
この時は時間がありませんでしたので、再度2時間で解きなおしはしていなかったと思います。
それなりに満足した勉強量で迎えた試験当日。
2か月という短い期間ながらやりきったという状態で迎えたため、試験中特に焦ることもありませんでした。
結果は、見事「合格」。
簿記3級に続き2連勝。確か間違ったのは仕分け1問程度だったかと思います。試験範囲を網羅的に勉強していましたので、わからない問題はない状態で試験に臨んだのが勝因でした。
というわけで、勉強方法のまとめです。
簿記2級で学んだ独学勉強法
前回の簿記3級で2つ紹介しましたので、追加で独学勉強ポイントを3つ加えます。
<独学勉強ポイント3>複数科目(簿記2級だと商業と工業)に分かれるような資格試験ではとりあえず1科目分だけテキスト(+問題集)を買う。
簿記3級時に述べた「まずはテキスト全体を通しで読む」という考えとやや矛盾していると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1つの科目のテキスト(+問題集)を1周通してやるという点で、考え方に変更はありません。
「全体像を捉える」と「科目(ここでは商業簿記と工業簿記)間の整合性を捉えたうえで試験全体の整合性を理解する」は別と考えると、ご理解いただけるかと思います。
後者のように最初から科目間の整合性まで考えると一向に勉強が進みませんので注意してください。それをやるのは試験範囲すべてを勉強し終えてからで十分です。
この勉強ポイントを実践することによる効果は2つです。
効果1:一つの科目に勉強が集中でき、学習効率が高まる
商業簿記と工業簿記のテキスト(+問題集)を一気に買ってしまうと、「あー商業簿記飽きてきたなぁ、気分転換に工業簿記でもやってみるか♫」となりかねません。
そうすると、商業簿記の知識が頭の中で整理されている最中に工業簿記の知識が混ざりこんで、どちらの科目の理解も中途半端になります。
効果2:挫折した時の経済的損失が小さい
万一、一つ目の科目の勉強中に、仕事で突発的なプロジェクトに巻き込まれて勉強する時間がない!となった場合でもテキストは一つしか買っていないので、経済的な損失は最小限で済みます。
<独学勉強ポイント4>時間勝負の試験では事前に時間を測って解く練習をする。
簿記2級は時間勝負です。簿記を勉強した方ならわかると思いますが、大問を解いた際、十何個も仕分けをして、苦労して合計残高試算表や精算表を作った挙句「借方」と「貸方」が合わない!と焦った経験はありませんか?
こうした状況をテスト本番でなく事前に体験できることは非常に大きいです。事前に体験することでその事態を招いた原因とそれに対する対処を本番に向けて整理しておけます。ぜひ実践してみてください。
<独学勉強ポイント5>計画はざっくりたてる。
上記で述べたとおり、計画は科目(ここでは商業簿記、工業簿記)毎に3週間で終わらせるとしました。それ以上細かくはしませんでした。
やや個人の性格によるところもあるでしょうが、日次の計画までたててしまうと、突発的な仕事が入ってしまい、今日は勉強ができなかったということも起こりえます。一度計画遅れになってしまうと、次の計画遅れも許容しがちになり、気づいたときにはリカバリー不可能なんて事態も想定されます。
ご自分の性格が「飽きっぽい」「大雑把」と感じるかたにはこの方法おススメです。
以上、3点が簿記2級試験を通じて学んだ独学勉強法でした。その他、簿記特有のポイントをあえて申し上げると、
とにかく電卓をたたきながらoutputすることでしょうか。
ときどきカフェで電卓うるさい!という目で見られましたが、できるだけ音は小さくしつつも、なるべく気にしないように勉強したことを思い出します。
ちなみにこの時は電卓のM+、M-の使い方も知らないまま受けていました(今考えると恐ろしい…)。この程度の基本的な使い方はネットで調べてできるようにしておいたほうがいいと思います。
本日はここまでです。最後までいただきありがとうございました。
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