【中小企業診断士の独学勉強法】一次試験編⑧ (同友館過去問マスターの使い方)

診断士一次試験

今回は、1次試験勉強で大活躍した「同友館過去問マスター」の使い方について書きたいと思います。

恐らく1次試験は、この問題集がなかったら合格できていなかったでしょう。そのくらい重要な問題集です。 とはいえ、この問題集はやや癖があるので、私なりにこの問題集の特徴を整理したうえで、効率的な使い方についてご紹介したいと思います。

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過去問完全マスターの特徴

過去問完全マスターの特徴を+(良い)面、-(悪い)面から整理すると以下の通りになります。

  • +:過去10年分の問題が収録されている(良い面)
  • +:論点別に問題が収録されている(良い面)
  • -:論点毎を索引が参照し辛い、論点毎の問題番号が書いていない(悪い面)

+:過去10年分の問題が収録されている(良い面)

この問題集は、数ある中小企業診断士1次試験の過去問集の中で最も多くの問題が収録されています(管理人調べ)。

マークシート形式の資格試験は過去問の論点を言い回しを変えて出題してくることを過去の資格試験勉強で理解していたことから、できるだけ多くの問題に触れることが重要と考え、10年分の過去問が収録されているこの問題集を購入しました。

一方で、10年分収録されていることによるデメリットもあります。

それは、途方もない問題量であることです(あたり前ですが)。下記に2019年版の同問題集のページ数を記載しましたが、6科目合計(過去問の重要性が低く勉強で使用しなかった、中小企業経営・中小企業政策は除いています)で、なんと3,390ページです!

◆経済学・経済政策:556ページ
◆財務・会計:474ページ
◆企業経営理論:816ページ
◆運営管理:651ページ
◆経営情報システム:460ページ
◆経営法務:433ページ

一度縦に積んでみたことがあるのですが、枕3つ分くらいの高さになります。。

ですので、問題集の厚さに負けずに取り組み続ける強い心が必要です。

+:論点別に問題が収録されている(良い面)

市販されている過去問集の構成は、大きく二つに分けられます。

パターン1:本試験を年度別に収録したもの ← 例)TAC過去問題集
パターン2:論点別にまとめたもの ← 例)同友館過去問マスター

好みはあると思いますが、管理人がおススメするのはパターン2です。理由は2点です。

理由1:過去にどの論点が多く出題されたか一目でわかる
理由2:同じ論点に関する問題を連続して解くため学習効率が高まる

理由1:過去にどの論点が多く出題されたか一目でわかる

試験出題者が重要と考える論点は毎年のように出題されます。当然ですがパターン2の場合は論点毎に過去出題された問題が整理されているため、重要論点部分のほど問題数が多くなっていることがわかります。

従って、スピテキでスキマ時間に振り返る論点やテスト直前に確認する論点は「ココ」というのが明確になります。

理由2:同じ論点に関する問題を連続して解くため学習効率が高まる

重要論点に関する試験問題は毎年のように出題され、中には数値変えただけじゃないの??という問題も出てきます。

過去問完全マスターでは、重要論点については5問連続で解くということもあるため、繰り返し練習していると、「飽きたなぁ」となんて思ったりします。

この感覚になったらしめたものです。

似たような問題を繰り返し解くことで、体(脳)が瞬時に反応する状態を作れるようになります。

-:論点毎を索引が参照し辛い、論点毎の問題番号が書いていない(悪い面)

これは、いまいちな特徴です。

過去問完全マスターは、数百ページの厚さにもかかわらず目次が非常にわかりづらいです。

論点毎に章立てしてはいるのですが、本当にココが論点毎の区切り??ココは区切らなくていいんじゃないの??という箇所が散見され、自分が解きたい論点を探すのに若干手間がかかります。

また、論点毎に通し番号が振られておらず(出題年度と第何問に出たかは書いてあります)、間違った問題を後で解こうと思ったときにその問題を探すのに苦労します。

従って、この点を改善するために一工夫行います。詳しくは以下で解説します。

過去問完全マスターの効率的な使い方

上記特徴を踏まえたうえで、効率的な使い方について書きたいと思います。

効率的な使い方1:論点毎にタックインデックスをつける。

自分が勉強(復習)したい論点をすぐに参照できるようにタックインデックスをつけます(古典的ですが極めて有効です)。

タックインデックスは、問題集の論点単位でつけていきます。科目によっては論点が20を超えるようなものもあるため、タックインデックスのサイズは「小」がよいです。これを階段状に貼っていきます。 こんなのです↓

なお、管理人は下記「効率的な使い方2」で述べる「通し番号」と区別するため、論点についてはローマ数字を用いました。

効率的な使い方2:論点別に「通し番号」を振る

次に、正解した問題・間違った問題はどこかをすぐ確認できるように論点別に「通し番号」を振ります。

これを行うことで論点別に何問あるのか見える化できるようになるため、論点別の重要度を明確化できます。

ここまでの作業を行うことで、一冊の問題集の中では一つの問題の番号が一意に決まるようになります(「Ⅰ-①」「Ⅵ-⑦」というように)。

効率的な使い方3:エクセルで問題集の正誤管理表を作成する

過去問完全マスターは、1度だけでなく2度、3度と解くことになるので、これらの番号ごとに、理解して正解した(〇)、不正解(×)、たまたま正解したが理解していない(△)を管理するエクセル表を作ります。これをつけることによってどこが苦手な論点か一目瞭然になります。

様式は、ご自由に作成いただいて結構だとおもいますが、一つの問題集につきA4横一枚で全体が見えるように作成すると管理しやすいと思います(私の過去問完全マスターは売却してしまい手元にないのでご紹介できませんが、全ての科目でA4横一枚で収まりました)。

そして、これを問題集の表紙の裏に常に挟んでおくことにより、どこの論点が苦手でどこを繰り返して演習すべきかすぐにわかるようになります。

以上、非常にアナログな方法ではありますが、お手軽にできますので是非実践していただければと思います。

まとめ

過去問完全マスターは、分厚い問題集ですが、これほど多くの問題に触れられる問題集は他にはありません。1次試験に合格するためには必須の問題集といっていいでしょう。

恐らく、中小企業診断士1次試験の勉強で最も多くの時間を費やすのは過去問だと思います。是非上記過去問完全マスターの使い方を参照いただき、効率的に勉強をすすめていただけると嬉しいです。

ちなみに、管理人は過去問はこれ以外使っていません。本番当日まで、1次試験の過去の試験問題そのものを解くこともしていませんし、模擬試験も受けていません。

その理由は、過去問マスターを解くことによって一問の回答に要する時間が少ないということがわかり、1次試験は時間を測って解くということは重要ではないと考えたからです。実際、1次試験の中で計算問題が多く時間がかかると言われる「財務・会計」についても本試験でかなりの時間が余りましたし、その他の複数の科目で途中退席しました。

従って、スピテキやスピ問で基本勉強をした後は、過去問完全マスターだけを勉強していれば他の問題集に手を出さなくても大丈夫です(中小企業経営・中小企業政策を除く)。

安心して過去問完全マスターに身を委ねましょう。

今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

もしよければ、下のリンクから問題集を購入してもらえると嬉しいです(宣伝スミマセン)。

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