【中小企業診断士の独学勉強法】一次試験編⑥(「経営情報システム」「経営法務」)

診断士一次試験

今回は、「経営情報システム」と「経営法務」の勉強法をご紹介します。

両科目ともに、1次試験のオーソドックスな勉強法である、スピードテキストを一通り読む⇒スピード問題集で演習⇒過去問完全マスター(同友館)ひたすら周回する、を実践すれば攻略可能です。

とはいえ、法律やシステムに普段から接していない場合、どうやって勉強すればいいの??と苦戦する方もいると思いますので、勉強経過を書いたあと、幾つか勉強のコツをご紹介したいと思います。

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勉強期間

経営情報システムの勉強期間
  • 基本勉強:H29年5月上旬~5月下旬 (約3週間)
  • 復習:H29年7月~テストまで
経営法務の勉強期間
  • 基本勉強:H29年5月下旬~6月上旬 (約3週間)
  • 復習:H29年7月~テストまで

両科目とも暗記科目であり、勉強量は比較的少ない科目になります。

基本勉強の期間は3週間です。計画時点で正直勉強期間が短いかなぁと思いましたが、暗記科目である&二次試験には直結しないという科目の特性を考えると、結果的には十分だったと思います。

使ったテキスト

両科目とも中小企業診断士1次試験の勉強で使う基本の3冊で十分対応可能です。というか、この3冊以外に手を出すととてもではないですが3週間では終わらなくなります。

<経営情報システム><経営法務>で共通
  • スピードテキスト(TAC) 通称「スピテキ」
  • スピード問題集(TAC) 通称「スピ問」
  • 過去問完全マスター(同友館)

one stepの勉強経過

経過は以下のとおりです。

なお、勉強法は「経営情報システム」「経営法務」で内容・期間ともに同様です。

最初の2日間でスピテキを読むが…【2日間】

企業経営理論、運営管理では最初にスピテキを読むことで全体感を把握できましたので、この両科目についても同様のプロセスで挑みました。

が、しかし、この2科目は一通り目を通してはみたものの、全く頭に入ってきませんでした。しかも、いくら10年前とはいえ、「初級シスアド」「宅建」という資格で、システム、法律ともに少しは勉強したことがある状態でです。

無味無臭。テキストを読んだだけでは問題は解けるようにはなりません

経営情報システムで最初の2日間でスピテキに挑んで挫折しましたが、経営法務は大丈夫だろう…と挑みましたが全く同じ結果でした。両科目とも最初の二日間を無駄にしました。

問題を解きながら攻略!に方針転換【~1週間】

スピテキを読んでいてあまりに面白くなかったので、急遽、問題を解きながら攻略する方法に方針変更をしました。

方法は単純で、スピ問を解いて直ぐに問題解説を読むだけです。

このサイクルの途中ではスピテキを読まないようにしていました。とにかくスピ問を解いたら問題解説を読み、わからないことがあってもどんどん前に進みました。

5日間程度で2周しましたが、両科目とも主要科目と比べると本の厚みはないですし、問題文も短いので、スピ問2周は十分可能です。

過去問で一気に仕上げる【~3週目】

スピ問で基本論点を押さえたら一気に過去問を使って仕上げます。2週間で2周しました。スピ問に比べると問題文の難易度は一気に上がりますが間違っても気にせず前に進んでいく方が良いです。

スピテキはここで登場

最初の2日間でスピテキ読破は断念していましたが、この段階で電車での通勤中等にスピテキを読んでいました。この段階でスピテキを読むのは効果的でした。

というのも、スピ問で一通り基本論点を網羅しているので、机の上では過去問を解いて問題演習、電車の中ではスピテキを読むことで知識定着を図れるからです。

一通り勉強範囲をカバーするしてからスピテキを読むことで問題演習では補いきれない、論点間の繋がりや関連論点にはどのようなものがあるかを頭にいれておくことができます

総仕上げ【H29年7月~テストまで】

主要4科目と違い、復習のチャンスは1回です。

この時点ではスピ問をやっている暇はありません。過去問と心中です。他の科目との兼ね合いで過去問完全マスター(同友館)は2周するにとどまりました。

試験結果

経営情報システム「72点」、経営法務「48点」。

経営情報システムが終わった瞬間は「やっちまったな。。」という感じで手ごたえなし、経営法務が終わった瞬間は「これ80くらいいったんじゃない?」という感じで、試験直後の手ごたえは結果とは逆でした。

なぜこんなことか起きたのか??

両科目ともに問題数が少なく一問あたりの配点が大きいため、間違えるとどんどん失点していきます。答え合わせをしている際、経営情報システムは迷った2択をことごとく正解、経営法務は当たっていると思っていたものがことごとく間違いという状態でしたのでこんなことがおきました。

経営法務に関しては答え合わせを進めるごとに失点していき、もしや足切りでは…と青ざめていったことを覚えています。

経営情報システム、経営法務の勉強のコツ

両科目とも2次試験には直接関係しないので必要最低限のテキスト・問題集を使って短期間でなんとなく仕上げることが重要だと思います。

完璧に仕上げるのではないです。なんとなく仕上げます。

「なんとなく」とは、なにもしないとか、どこかの分野を捨ててヤマを張るのではなく、過去問を数周解いておき、基本論点や問われ方を身に着けておくことで、本番でほぼすべての問題で2択まで絞れる状態にしておくことです。

この状態まで短期間でもっていくための勉強のコツは以下の点です。

経営情報システム、経営法務の勉強のコツ
  • はじめはスピ問から!
  • あとはひたすら過去問演習
  • 関連資格には手を出さない
  • 英文問題の対策はしない【経営法務のみ】

はじめはスピ問から!あとはひたすら過去問演習

私のように勉強開始時にスピテキ読みから始めるのはやめましょう。時間の無駄です。死ぬほど退屈ですし、よほどの天才でない限り覚えるのは無理です。

とはいえ、いきなり過去問も無謀です。選択肢が無駄に長いうえ、ある程度該当する法律の知識がないと手も足も出ないと思います。

そこで重要になるのがスピ問です。スピ問での問われ方は平易なうえ、選択肢の文量も少ないためどんどん前に進めることができると思います。

あとはひたすら過去問演習

スピ問で中小企業診断士試験でシステムや法律の問われる範囲が確認できたらあとはひたすら過去問です。

あくまで両科目は中小企業診断士試験においてはサブ科目の位置づけなので、力を入れ方を最小限に留め、60点を目指す戦略がベストです。間違ってもこの両科目の勉強に時間を割きまくって得点源とする!などと位置づけないでください。

無駄に範囲が広いので、出題者サイドは難易度を上げようとするといくらでも上げることができます。難易度も上げ方も単純で、誰も知らない論点をだせばそれでOKなので、これほど1次試験科目合計での得点(難易度)が調整し易い科目はないはずです(だからしばしば両科目が得点調整の対象になるのだと思います)。

とはいえ出題者サイドも鬼ではないので、スピ問で基本論点を抑えたうえで過去問を網羅的にやっていれば、どんなに難しくなっても40点は確保できると思います。

関連資格には手を出さない

科目合格を狙う人にありがちですが、中小企業診断士試験の前に関連資格を取って勉強しておこうという人がいます。

両科目の関連資格でよく言われるのが、経営情報システムでは「ITパスポート」、経営法務では「ビジネス法務検定」になります。

どちらの資格を取ることは全く役に立たないとは言いませんが、はっきり言って時間の無駄です。これをやるくらいなら他の主要科 目の勉強時間に充てるか(特に財務・会計)、両科目の過去問を周回させた方が中小企業診断士試験合格に100倍近道です。しかもITパスポートもビジネス法務検定もそれ自体の資格に世間的には無価値なので頑張って取得する意味合いも薄いです。

ちなみに中小企業診断士試験でどうしても何か他の資格を取りたい!ということであれば簿記一択(財務・会計は超大事だので3級でも持っていると有利)だと思います。

英文問題の対策はしない【経営法務のみ】

これは些末&経営法務のみの話です。

経営法務には毎年2問(得点8点分)程度、英文問題が出題されますが、この対策は全くしなくてよいです。英語は中学生レベルで理解できますし、運が良ければ読めばわかる問題が出題されます。一方で英文が読めても論点が全くわからず、あてずっぽうになる問題もあります。

要は勉強していてもいなくても結果は変わらないのです。

であれば、特段の対策は過去問マスターに掲載している問題を解いておく程度で、ふーんこんな問題も出るんだと考えておくことがベストです。

まとめ

両科目とも最低限のテキストで最低限の勉強期間で最低限の勉強期間で仕上げるのが良いです。

そのためには、基本論点を抑えたうえで過去問ぐるぐるにより、60点を目指しつつ、どんなに難化しても40点は切らない!運がよければ70点!という考えで本番に臨むようにしましょう。

今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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