【中小企業診断士の独学勉強法】一次試験編① 基本情報編

診断士一次試験

基本的な勉強法は、「独学勉強法7つの重要ポイント」でご紹介したとおりですが、 ここから中小企業診断士試験に勉強方法に特化した内容を書いていこうと思います。

今回はまず、受験動機、勉強期間等の中小企業診断士一次試験を受験するうえでの基本情報をご紹介します(表題に一次試験編と書いていますがこの記事だけは二次試験も含んだ情報となっています)。

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受験動機

まずは私が中小企業診断士をなぜ受験したのかから書きたいと思います。

単純にいうと、士業ってなんか格好いい!それだけです。

それまでの会社での経歴は、システム部門→経営企画部門のみですが、経営企画部門もだいぶ長くなってきたので、知識の整理のために受けてみるかといった程度の動機でした。また、これまで取得した資格は、資格全般の難易度でいうと「易しい~普通」レベルのものしか取得していませんでしたので、折角だから難しめのものがいいなぁと考えていました。

加えて、税理士は時間かかりそうだし、弁護士、公認会計士は厳しいし、社労士は暗記が面倒くさそうだしという後むきな理由も多数です。

皆様の中には、将来独立して中小企業のために役に立ちたい!といった志の高い方もいらっしゃると思いますが、私はこの程度の思いでした。

もし、なんとなく中小企業診断士勉強してみるか、と思っていて勉強を始めるか躊躇している方もこの程度のお気楽さでも十分受かることを認識してもらえればと思います(高尚なことは受かってからやる気があればやればいいです)。

受験経過

次に合格までの受験経過をご紹介します。

一次試験をH29年度試験で、二次試験をH30年度試験で合格しました。ともに受験回数は一回です。エセストレート合格生です。

今でもたまに何回で受かったの?と聞かれることがあります。

「1回です」と答えるとすごいねぇと言われますが、説明が面倒なのでいやぁたまたまですよ!と答えており、ストレート合格生と勘違いされています(質問に対する回答としてはあっているのですが、心が若干痛みます)。

ちなみにH29年度の二次試験は、とある事情により受けることができませんでした。受けられないことは一次試験受験前にわかっていましたので、1次試験以降はH29年の年末までは勉強をサボっていました。

なお、もしH29年に二次試験を受けることができたとしてもストレート合格はできていなかったような気がします。二次試験は運で受かる!少ない勉強時間で受かる!という方もいますが、ある程度の自信を持って受かるためには半年~1年くらいしっかりとした勉強が必要になると思います。

これから紹介する勉強法は1次試験、2次試験ともに試験が終わった瞬間に自信を持って受かった!と思うことができるとともに、中小企業診断士になってからも十分な知識を持って活動できるレベルに到達できるものと自負していますので、是非実践してみてください。

勉強した期間

勉強した期間は以下のとおりです。感触としては2次試験をしっかり勉強したという感じがしています。

<1次試験>
 H28年11月からH29年8月の試験までの約10か月間です。

<2次試験>
 H30年1月から10月試験までの約10か月間です。

勉強した時間

1次試験、2次試験共通です。社会人受験生は学生と異なり毎日の細かい勉強時間の積み重ねが重要になります。また、脳も高齢化しておりますので忘却しないという意味からも毎日少しでも勉強することが最も重要なポイントです。

<平日>
 1.5h~2.0h/日 (内訳:朝1h~1.5h、昼0.5h、通勤時間0.5h)

<休日>
 2.0h/日 (内訳:朝2.0h)
 ※年末年始等の長期休暇中は3~4時間/日

朝に勉強する

共働きで子供あり(当時2歳)の環境の中、 勉強時間を確保することは大きな課題でした。

このような状況の中、とにかく「朝」に勉強時間を確保することを頑張りました。

平日は、仕事は概ね毎日20~21時前後までで、通勤してご飯を食べてお風呂に入ってちょっとゆっくり、なんてしていると夜はそのまま寝てしまうことが多くなります。特に小さいお子様がいるご家庭では寝かしつけのつもりが一緒に朝に…なんてことも発生すると思います。私もミイラ取りがミイラ状態になることが多かったので、夜は寝る!と覚悟を決めるようにしていました。

休日についても、家族が起きてから勉強することは難しい状況でしたので、平日よりも家族が起きてくる時間が遅いことを利用して、できるだけ朝の時間に勉強時間を長く確保するように努めました。

昼も30分勉強

昼休みも貴重な勉強時間です。

ランチをそこそこに済ませれば、もし1時間の休憩時間があるのであれば30分は勉強時間を確保できると思います。ついつい、会社のPCやスマホでニュースを見てだらだらとしがちになりますが、会社の空き会議室がある方はそこに籠って少しでも問題を解く時間を確保すると良いと思います。

この貴重な30分の積み重ねが重要になります。

直前期は気合い

試験直前期は気合いを入れなおす必要があります。それまで1日2時間の勉強から大幅に長い勉強時間を確保して一気に追い込みます。ちなみに直前期とは試験2か月~1か月前からの期間になります。

私の場合は、気合いで週に5日程度勉強時間を4~5時間確保しました。時間の捻出方法はシンプルに「睡眠時間を削る」でした。

飲み会も極力入れないようにしていました。直前期であっても、部署柄仕事上の付き合いも多く2週間に1度程度はありました(断れないです…)。その場合でも朝30分でも勉強しようと、勉強をサボる日は作らないようにしました。

この直前期の生活が体にあったのか、もともと睡眠時間が8時間程度必要なロングスリーパーであったのが、5時間程度のショートスリーパーになりました。これは副産物ですね。人生に使える時間が増えた感じがします。試験終了後も早起きは続いています。

ちなみに朝起きるコツはなんてものはありません。とにかく「気合い」のみです。あえて言うなら目覚ましを止めたら間髪入れずに布団から出るといったことでしょうか。

家族との時間はある程度犠牲に

家族との時間は極力確保したつもりでしたが、奥さんも共働きで毎日忙しい中、週末旅行に連れていけることも少なくなり負担をかけました。奥さんのサポートなしには合格できなかったので感謝してもしきれません。

私と同じような状況で受験をされる方は、ある程度プライベートを犠牲にする覚悟を決めて勉強する必要があると思います。

基本的な勉強法

勉強法は極めてシンプルです。どんな資格試験にも共通しますが「いろんなテキストに浮気せず、使うと決めたテキストは何度でも繰り返す」が定石だと思います。

1次試験、2次試験の基本的な勉強法は以下のとおりです。テキストを読む勉強と問題集(過去問を含む)を解く勉強の時間比率は1:9くらいのイメージで取り組むと良いと思います。

下記は、1次試験、2次試験で科目で共通的に行うことを一般化したものです。従って、科目ごとの具体的な取組み方は少しづつ違います。次回以降、詳細な科目毎に勉強法をご紹介していきたいと思います。

1次試験の基本勉強法

スピードテキスト(TAC)を一通り読む⇒スピード問題集(TAC)を3周解く⇒過去問完全マスター(同友館)ひたすら周回する

2次試験の基本勉強法

過去問を時間を測って解き、「ふぞろいな合格答案(同友館)」で答え合わせをする。10年分をひたすら周回する。

1次試験は勉強すれば必ず合格する

私が紹介する勉強法を黙々と実践すれば、独学であっても(ほぼ)確実に1次試験は突破できると思います。とにかくあきらめずに勉強し続けることが大切です。(断定的な表現は使いたくなかったのですが、1次試験については何回受けても自分の勉強法で確実に受かる自信があるので思い切って書いてみました)。

2次試験は運要素も絡む

一方、2次試験は紹介する勉強法を愚直にこなすことである程度の型ができるため、合格圏に入ることはできると思います。しかし、当日の体調や試験内容によっては確実に合格するとまでは言い切れず、やや運要素も絡むと思います。これは予備校に通ってても同じ気がしますが。これは中小企業診断士試験特有かもしれません。

まとめ

本記事の主なポイント
  • とにかく毎日勉強を続けることが重要。特に朝の勉強時間確保が重要
  • (特に社会人受験生は、)ある程度プライベートの時間を犠牲にする必要がある
  • テキストや問題集は色々なものに浮気せず、一度決めたものは完璧になるまで繰り返す
  • 1次試験は努力すれば必ず受かる!2次試験は合格圏には入れるが運要素も絡む

今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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